【さくら成長日記】「気づく」ということ

 「気づく」ということは、次の成長に向けての新たな一歩だと考えます。

 今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、例年よりも戴帽式の練習期間が短く、クラスでまとまることがうまくできませんでした。お互いに意見を伝えることができず、もどかしい気持ちで練習する日々が続きました。しかし、生徒たちは戴帽式練習を通して、そのようなクラスの現状に「気づく」ことができました。
 戴帽式の後、基礎看護実習Ⅱが始まりました。初めての受け持ち実習で、実際の患者様を前にし、緊張で援助がうまくできなかったり、コミュニケーションがうまく取れなかったりすることも多く、理想と現実とのギャップやできない自分に戸惑い、涙する毎日です。しかし、生徒たちは、戸惑い、涙しながらも自分自身の傾向に「気づく」ことができました。

 これらの「気づき」は経験によって得られたものです。戴帽式の練習や実習を経験したことで、大切な課題に「気づく」ことができました。

 人は、最初の「気づき」があることで、次はその課題を解決するために行動し、成長していきます。戴帽式や実習の前半で、クラスや自分自身について「気づく」ことができた看護科17回生は、いま、次の成長の段階に向かっています。この実習が終わったとき、少し成長した姿に出会えることを楽しみにしています。

ペンネーム 灯(あかり)