【看護科】看護専攻科進級式:誓いの言葉

令和3年4月6日に行われた看護専攻科進級式で、看護専攻科1年生、2年生の代表が誓いの言葉を述べてくれましたので紹介します。

看護専攻科1年生 誓いの言葉

私たち17回生は、本日看護専攻科へ進級いたします。看護科へ入学し4年目の春を迎え、看護師になることが、夢ではなく、現実のものとして考えなければいけないと改めて感じています。

昨年度は、新型コロナウィルスの影響で、3つあった実習のうち、2つは校内実習へ変更となりました。そのような状況の中、私たちの学びのために、多くの方々の協力を得て実習を行うことができました。今までの私たちは、自分優先であったり、指示を待つことがあり、協調性や主体性に欠ける部分がありました。そのため、自分さえよければいいという気持ちが優先され、授業中も集中することができず、注意を受けることもたびたびありました。日常生活の中でも、いつも決まった人や先生が掃除やごみ捨てなどを行っていました。しかし、17回生は自分の考えを他者に伝えることができるという強みがあります。また、昨年度の実習を通して多くの人たちから支えられているということを実感することができたという強みがあります。その強みを生かし、専攻科に進級後は、お互いに声を掛け合い、自分のできていない部分を自覚し、改善していくことで、今よりももっと協力し合えるクラスになっていきたいと思います。また、自分たちのために多くの人が動いてくれているいう感謝の気持ちを持ち、日々の生活や学習などひとつひとつのことを大切に積み重ねていけるように、努力したいと思います。

専攻科生として、主体性と協調性を持ち、お互いに支え合いながら、2年後の国家試験合格に向けて学校生活を送っていきたいと思います。

看護専攻科2年生 誓いの言葉

看護学生5年目になりました。いよいよ領域別実習が始まります。

4年前、私は看護師になりたいという意志を持って看護科に入学しました。入学当初は勉強や実習、友達関係への不安が大きかったことを覚えています。また、学年が上がるにつれ実習や勉強でつまずくこともたくさんありました。そんな中で仲間と支え合い、励まし合いここまで来ることができました。私は、すべてうまくやろうとしてしまい、できなかった時には落ち込んでしまう傾向にあります。うまくやろうという気持ちの裏を返せば、完璧でありたいという心の表れだったと思います。しかし、この4年間で経験した勉強や実習を通して、最初から完璧な人はおらず、不完全な自分に対して学習し努力し続けることが「できた」という大きな自信につながると学びました。

私たち16回生の強みは、みんながお互いのことを思いやることができ、団結力があることです。学年が上がるにつれリーダーの役割を務めるなど先頭に立って活動することが多くありました。いざ、リーダーの立場になると1人で頑張ってしまう人もたくさんいます。そんな時、私たちの強みである相手を思いやり、「手伝おうか?」と声を掛け合ってみんなで協力したことでたくさんの困難も乗り越えることができました。お互いのことを思いやり協力するには、冷静になり、周りをよく見ることが必要だと思います。これは、実習にもつながっており、患者様のことを思いやり、看護するには患者様のことを知ろうと関わりを通して観察することがとても重要だということを実習を通して実感しました。

このように私たちはみんなで頑張ろうと団結力があり、みんなで行動できますが、私たちの課題としては、1人になると言動に移せなくなることです。先生から質問されても黙ってしまったり、反応がなかったりしてしまうことが多々ありました。それは、集団では自分がやらなくても誰かがしてくれるだろうという気持ちが心のどこかにあるからだと思います。このことから私たちにはメンバーシップが不足していると思いました。誰かに任せるのではなく自分からすることが集団でのメンバーシップだと思います。

4月から始まる領域別実習では、集団ではなく個別的な関わりが多くなります。だからこそ私たちの強みである思いやりを忘れずに患者様と関わろうと思います。また、より高い専門性が求められる実習となります。今まで以上に困難なことにぶつかることはたくさんあると思います。しかし、1人だけが大変なのだと思わず、みんなで頑張るという意思を持ち、団結して乗り越えていきたいと思います。1回で乗り越えられる壁はありません。何回も壁にぶつかっても、そこで止まるのではなく、何が原因だったのか自分の言動を振り返ったり、初心に戻り自分の決めた目標を再認識したりと、時には一歩戻って自分を見つめ直すことが必要だと思います。一歩戻っても二歩前に進めるよう、学び続けることを忘れずに自分たちの強みを生かしてみんなで励まし合いながら前に進んでいきたいと思います。

私たち16回生の最終目標は、クラスの一人ひとりが持つ強みを生かして主体的に行動し、自分のことも相手のことも尊重できることです。この目標に向かってこの1年間、クラス全員で成長していきたいと思います。目標を達成するために、実習でも勉強でも学び続けることを忘れず、自分の強みや課題と向き合い、一つひとつの物事を確実に実施していこうと思います。また、昨年から続いている新型コロナウイルスの影響で制限がある中でも、実習をさせていただけることに感謝し、全員が看護師になる夢に向かって成長していきたいと思います。そして、最後はこの1年間がよい学びだったと実感できるよう、自分の目指す看護師に向かって頑張ります。